生家からのお知らせ
■会 場 宇野千代生家
■会 費 4月9日(日)〜6月30日(金) ※火曜休館
午前10時〜午後4時
■入観料 大人200円 高校生大学生100円 中学生以下無料
■延齢茶会&バザー
4月29日(土)、30日(日)入観料込み400円
午前10時〜午後4時
●主 催 NPO宇野千代生家
●共 催 宇野千代顕彰会
●後 援 岩国市 岩国市教育委員会
●協 賛 岩国商工会議所 岩国市観光協会
岩国市文化協会 菜の花学校
●助 成 (財)山口県文化振興財団
●特別協力 藤江淳子
●会場構成 樋口友康

【特別展示】(1)
●瀬戸内寂聴 宮尾登美子 書簡・弔文・著作本
千代と親交のあったふたりから千代宛の書簡と弔文。
●小林秀雄「モオツァルト」原稿・著作本
モーツァルト生誕250年にちなみ、千代と交遊のあった日本を代表する評論家、小林秀雄の「モオツァルト」の直筆原稿と「淡墨桜」の直筆書、及び千代への葉書。(初公開)
●決定版「宇野千代の世界」出版記念展示
この春、千代生誕110年、没後10年を記念して 「決定版宇野千代」が出版された。
グラフィックボードでダイレクトに展示。
【特別展示】(2)
●千代がデザイン、着装したきもの
千代がデザインしたきもののほか、「さくらの香立て」
「原稿」「直筆の短冊」を初公開!!
【延齢茶会】
特製菓子(千代みどり)と延齢茶(錦川源流の延齢水使用)。
心洗われる新緑の中で、心もからだもリラックス。今年も息災延命祈願の一服をどうぞ。
【バザー】
宇野千代グッズをはじめ、いろいろな品物を取り揃えての
バザー。売切れ次第終了いたしますので、ご来場はお早めに。
※専用駐車場がございますが、限られたスペースですので、最寄の
停留所より徒歩にてお越しくださいますようお願い申し上げます。
宇野千代の没後十年とNPO宇野千代生家の発足を記念して4月9日から岩国市川西2丁目の宇野千代生家で始まったイベント「宇野千代生家を愉しむ会・新緑と光と風と」は順調に入観者数が伸びています。
「愉しむ会」は岩国市名誉市民で作家、デザイナーの故・宇野千代の生家の魅力を知ってほしいと企画されました。期間は6月30日まで。火曜日が休館となる。入観料は大人200円、高校生大学生100円、中学生以下無料。
宇野千代継承者の藤江淳子さん、演出・構成家の樋口友康さんが東京から駆け付け、NPO会員とともに会場設営を工夫しました。
特別展として、生家には瀬戸内寂聴、宮尾登美子さんが千代宛に出した書簡や千代の葬儀で読み上げた弔文、千代と交流のあった評論家・小林秀夫さん(故人)の「モオツァルト」直筆原稿、千代の「淡墨桜」の直筆書、千代への葉書など、初公開を含む文学資料がケースに入れられて紹介されている。千代がデザインし、着装した「きもの」や「さくらの香立て」「原稿」「直筆の短冊」も初公開され、入観者の関心を集めている。発刊されたばかりの記念誌、決定版「宇野千代の世界」や千代の人生、生き様などもボードで展示しています。
展示に合わせ、かつて岩国市玖珂町にあった旅館に設置されていた石碑が生家に移されました。千代の作品『残っている話』の中の一文が彫り込まれています。
「しかし、今度の岩国は花見見物ではない。
いつかの人たちと約束した玖珂の鞍掛城址を見るためであった
朝十時に川西の家を出ると、十五分も経たぬうちに
玖珂町の中ほどにある新町の池田屋と言う宿にたどり着いた」
という文章があり、縁があって生家に設置されることになった。
NPOが運営している生家は、4月に入って2週間で約3千人が訪れています。多い日は300人を超す人たちでにぎわいます。
関東や九州、関西などの遠隔地から「生家が見たい」と足を運んだ人も多く、生家に植えられた淡墨桜をめでたり、さまざまな展示物の前で千代をしのんでいる。千代の遺影がある仏壇に手を合わせたり、千代の文机をのぞきこむ姿もあります。
生家で来館者の案内に当たる古川豊子さんは、「ここに来られて、元気が出たという方が多いんです。もう何回も来られて、なじみになった方もいらっしゃいます」と話していました。
愉しむ会では、4月29日、30日の2日間、「延齢茶会&バザー」を生家で行います。
岩国市川西二丁目、宇野千代生家の庭で淡墨桜が三月二十一日ごろから開花し始めた。例年に比べ、五日ほど早い。今週末から来週にかけて見ごろを迎えそうだ。
淡墨桜の花はソメイヨシノに比べると、やや小ぶり。開き始めは濃いピンク、満開になると白くなり、散り始めは淡墨色になる。生前の千代は岐阜県根尾村(現・本巣市)の樹齢千五百年の桜の再生に努め、小説「淡墨の桜」の題材にした。
生家には実生から育てた三本の淡墨桜が植えられている。生前の千代が植えた二本は樹齢が三十一年、高さ約九メートル。
二十数年以上、生家の清掃をボランティアで行ってきた「宇野千代生家を守る会」(古川豊子代表)は、今年からNPO宇野千代生家として活動しており、生家を毎日開放、生家を訪れる千代ファンや観光客を案内している。
宇野千代顕彰会(保田正子会長)は四月一日、二日の二日間、「“淡墨桜”を愛でる会(観桜会)」を開く。午前十時から午後三時まで。会場は宇野千代生家と、川西四丁目の水西書院。生家では、いがもちとお茶の接待(百円)、水西書院では名作「水西書院の娘」の舞台を観賞するビデオシアターなどを予定している。 また、同顕彰会は六月十一日午前十時から、千代没後十年を記念して市民会館で瀬戸内寂聴さんの講演を行う。 (平成18年3月23日)

味わい深い小説だけでなく、生き方や語録などによって今なお多くのファンを魅了している宇野千代のすべてを紹介する「決定版宇野千代の世界」がこのほどユーリーグ社から発行された。生誕百十年、没後十年を記念して特別企画されたもので、オールカラー印刷、千代の魅力を満載している。
巻頭を満開の桜に彩られた錦帯橋の写真が飾る。「さくらの記憶は、生まれ故郷、岩国のさくら並木からはじまります」で始まる一文「私にとって桜は幸福の花」が掲げられている。
第一パートの「書いた」では、七十五年に及ぶ作家人生の始まりから晩年までをつぶさにたどり、梶井基次郎、川端康成、谷崎潤一郎、林芙美子らとの交流をはじめ、代表作「おはん」にまつわるエピソードなどを多くの写真と共に紹介している。
また、「私はあらゆることを忘れている。許し難い、と思われている自分の罪も忘れ去っているのと同時に、自分が人からこうむった辛かったことも、忘れている」など、折に触れて語られた宇野千代の含蓄ある言葉が集められた「言葉の処方箋」のページもある。
九十歳のとき、「新潮」に発表した小説「一ぺんに春風が吹いて来た」を特別掲載したほか、佐伯彰一や瀬戸内寂聴、萩原葉子、宮尾登美子が思い出を語っている。
第二パートの「創った」では、着物デザイナーとしての宇野千代の美学、ファッション誌「スタイル」の発刊と反響などを美しい着物のグラビアと共に紹介している。
第三パートは「恋した」。恋多き人として多くの逸話を残す宇野千代が愛した尾崎士郎、東郷青児、北原武夫にスポットを当て、その人と魅力について語る。
第四パートは「生きた」として、小説を書くことだけではなく、生きることにも意欲的で、いつも感動を行動に移していた宇野千代の料理や美容、おしゃれ、趣味などを自身の言葉で生き生きと紹介している。
ふるさとの味として、「大平」「岩国鮨(ずし)」にもページが割かれているほか、「故郷岩国に宇野千代を訪ねる」として宇野千代生家や岩国町の写真を掲載した。
公私にわたって千代と約四十年、生活を共にした秘書の藤江淳子さんのインタビューも掲載されている。百四十五ページ。千八百円。 (平成18年3月25日)
特定非営利活動(NPO)法人宇野千代生家(原田俊一理事長、五百七十人)は一日から岩国市川西二丁目にある宇野千代生家の連日開放(火曜日が休館)を始めた。午前十時から午後四時までオープン、明治初期の趣を残す住宅や、約百本のモミジや地表を覆うスギゴケが茂る庭を観光客や市民に見てもらう。
生家は市が保存観光事業を行うため、買い取った。NPO法人宇野千代生家も会員から募った会費や有志から寄せられた寄付金を市に寄贈した。
開放日初日は朝からあいにくの雨。新聞などで開放を知ったという人たちがちらほら訪れ、雨にけむる庭などをめでた。
生家がある川西は錦帯橋下流の臥龍橋を西側に渡ったところに位置する静かな住宅街。作家で、きものデザイナーとしても知られた宇野千代は一八九七年十一月二十八日、この家で生まれた。千代の作品の原点にはいつも故郷の岩国があり、紅殻格子と白いしっくいの壁を持つ生家を訪ねた宇野ファンは作品のよいんを楽しむように生家でのひとときを楽しんでいる。
生家を守りながら、来場者を迎える古川豊子さんは毎日の開放が始まったことに「責任を感じます。でも、ここに来てくださって、元気をもらったという人が多いんです。『お帰りなさい』という気持ちで、お越しになる方をお迎えしたいですね」と気を引き締めていた。
きれいに掃き目のついた、玄関の土間には千代の草履が主を待つように揃えてあり、「宇野先生が生きておられてときと同じように、家の中を整えています。その雰囲気を大切にしています」と古川さんは話している。
生家では開放事業を記念して四月十五日から六月末まで宇野千代没後十年を記念したイベントなどを計画している。
【宇野千代生家】岩国市川西二丁目九の三五。見学は現在無料。駐車場は錦帯橋下河原、錦城橋下などの各駐車場を利用する。 (平成18年3月1日)
「宇野千代さんの幸福の鍵は、故郷・岩国にあり」−。角川・エス・エス・コミュニケーションズが発行している五十代からの暮らしと生き方マガジン『毎日が発見』二月号は、いつまでも輝く人たちシリーズ第一回として岩国市出身で市名誉市民にも選ばれた作家の宇野千代について十ページの特集を組んだ。
千代の言葉や作品、写真によって、いつも前向きに自分流のたのしみを見つけ続けた千代の生きざまを紹介、代表作『おはん』の舞台になった岩国を訪ねませんか、と呼び掛けている。
お洒落が生きていく上での生きがいになったこと▽そのお洒落も中年を過ぎて老年になってからが「本番」であったこと▽肌を美しく保った秘けつ▽百歳以下の死は事故死であると思っていたこと▽忙しい人は歳をとらないこと▽暗示は魔法の力を持つこと▽女は生涯が結婚適齢期であること▽真の愛とはその人の望むことをすること▽失恋の虫を退治すること|など、千代流の生き方を満載している。
特集では岩国の錦帯橋や同市川西にある生家、菩提寺となっている教蓮寺、千代の通った小学校内にある岩国学校教育資料館なども写真で紹介、読者のためのオリジナル企画として「宇野千代さんの幸福の鍵 故郷・岩国を訪ねて」と、岩国、萩、津和野を訪ねる旅を提案。岩国の観光振興に一役買っている。
シニア世代に限らず、“幸福探しの達人”の千代が残した数々の言葉に魅了される人たちは多い。亡くなって十年が経つが、生きざまを紹介する媒体が増えている。今回の特集に協力した宇野千代継承者の藤江淳子さんは「このところ、宇野先生を特集する雑誌などの企画が多いんですよ。現在もグラビアなどの発行に向け、準備が進んでいます」と話している。
『毎日が発見』は書店では扱っておらず、年間定期購読で自宅に届けられる。一年間購読(十二回)で価格は六千八百円(送料・税込)。申し込み、問い合わせは電話0120(325)012、またはインターネット http://www.mainichigahakken.net
(平成18年2月15日)
|